認知症 介護

認知症の人に対する介護

認知症を病気な名前と勘違いしている人は多いですが、認知症は病気の名前ではありません。認知症とは、正確には症状を表す言葉になります。さまざまな症状が出るために、症候群という考え方をする場合もあります。

 

認知症の原因となるのは、高齢だけでなく、脳出血などの血管性疾患や、レビー小体型認知症などがあります。これらの病気は、いずれも脳を傷つけ障害をもたらしますので、脳の記憶・認識・判断・学習などの知的機能が低下していきます。

 

そのため認知症の人は、自分自身のことや、周囲の状況を把握するのが困難になり、判断が不正確になり、家庭生活や社会生活が困難になります。

 

介護職員は、まずこの困難さを理解することが大切です。生活することの難しさに1番苦しんでいるのは、他の誰でもなく、認知症の高齢者自身なのです。その理解を助けるのが、医学的な知識になります。

 

介護職員は医者ではないので、難しい専門的なことまで知る必要はありませんが、基礎的な知識を備えておく必要はあります。認知症のやっかいな症状も、医学的な目線でみていくと、慌てず客観的に受け止められるでしょう。

 

例えば、たった今言ったことも覚えていないひどい物忘れ、家族の名前や顔すらも認識できなくなる失認、金銭やものに対する異常な執着、徘徊、失禁など・・・認知症の人のこのような言動や行動は、一般的な常識で対応することはできません。

 

身体的にも精神的にも疲労困憊してしまい、認知症の人を拒絶する気持ちすら生まれくる時もあります。同じような症状があっても、その症状が起こる原因を介護職員がしっかりと理解していると適切で客観的な対応もできるでしょう。