高齢者 定義

高齢者の定義について

高齢者の定義は曖昧であり、医療や社会保証に関係する法律による定義や、社会理念として存在するものなどがありますが、一般的には65歳以上を指すことが多いです。

 

介護の現場では、老人やお年寄りなどの表現は、衰えた、弱いなどのネガティブイメージがあるので、中立的な表現であり高齢者という表現が使われています。高齢者の経験豊かな面や先人としての意義をより尊重した表現も現在検討されています。

 

また、65歳以上75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。この区分は、医療制度の対象の定義のほか、医学や老年学などの研究分野でも広く使われています。

 

後期高齢者医療制度では、75歳以上の後期高齢者に加えて、前期高齢者で寝たきりなどの障害を持つ人も適用の対象となっています。高齢になるほど身体的、社会的問題が多様化、深刻化するため、65歳以上を一括りにすることはできません。

 

75歳以上になると慢性疾患が多い、複数の疾患にかかっていることが多く、治療も長期化しがちであり、認知症の発症率が高いなどの傾向がみられます。そのため、75歳以上の人にはよりきめ細かな対応が必要と判断され、75歳以上が後期高齢者と定義されるようになりました。

 

高齢者の特徴

 

高齢者の身体的特徴として、糖尿病・高血圧・腎臓病などの慢性疾患にかかっているケースが多く、自覚症状も現れにくいと言えます。重度の疾患でも、重い症状が現れない場合もあります。

 

疾患に特徴的な症状が出にくく、そのため疾患の発見が遅れてしまい、重症化したり急変もしやすいといえるでしょう。

 

身体状況や疾患の症状、検査結果などに個人差が大きく、体内の水分量が減少しているために、脱水や発熱などで全身状態が悪化しやすく、意識障害などに陥りやすいのです。

 

精神的特徴としては、環境の変化に対する適応力が低下しており、老いに対する不安・失望・葛藤が生じます。想像力や洞察力は維持されますが、記憶力の低下などが顕著になります。

 

社会的特徴としては、社会的役割や経済力に変化が生じ、また社会的役割には個人差も大きいです。近年、高齢者に対する虐待なども問題になっており、介護保険制度などのさらなる充実が求められています。