認知症

認知症について

認知症については、最近様々なメディアでも取り上げられており、情報も以前に増して溢れているのが現状になります。そのため、多くの人が不可解な行動は病気のせい、ということに対する認識も高まってきました。

 

しかし、認知症にこのような症状がある、と知るだけでは、不安は解消されないでしょうし、上手な介護にも繋がらないでしょう。認知症の症状は非常に多様であり、人によって様々な表れ方をしますので、理屈や一般常識だけでは通用しないのです。

 

いくら病気だと分かっていても、自分が一緒に住む家族が、認知症になると戸惑ってしまったり、振り回されて、疲れて、介護そのものに自信をなくしてしまう事もあるでしょう。しかし、始めは誰でもそうですから、あまり落ち込まずに介護を続けていくほうが良いでしょう。

 

認知症の人を介護する家族は、多くのケースで、4つの心理ステップをたどることになります。

 

まず、戸惑い・否定・悩む段階があります。それまではしっかりとして、家事や身の回りのことなど何でも1人で出来た親や祖父母に不可解な言動や行動が現れた時、家族は戸惑い中々現実を受け入れることができません。認知症を疑うものの、そんなはずは無いと否定をして、自分の疑問を他の友人・家族にすら打ち明けられず1人で悩む時期です。

 

第2ステップは混乱・怒り・拒絶です。認知症の症状が重くなってくると、家中が振り回されることになります。介護者はまだ病気への理解も不十分で、混乱したり、ささいなことに腹を立て、叱ったりします。精神的んも身体的にも疲労困憊してしまい、認知症である家族を拒絶する気持ちも生まれてきます。

 

介護をしていて1番辛い時期とも言えるので、ここを乗り切るためにも医療・福祉サービスを利用して、。介護職員の手を借りるのも大切です。

 

第3ステップは割り切り・諦めです。介護者は怒ったりイライラするのは自分にとって損だと思い始めて、割り切るようになります。また認知症の人の行動を正常に戻そうとする試行錯誤は、何の効果も発揮しないことに気付き、ある意味あきらめの境地に到達します。認知症の症状が同じようにあっても、介護者が深刻に悩まなくなり、問題性も軽くなってくるでしょう。

 

そして最後のステップが受容です。介護者は認知症への理解が深まり、認知症の高齢者の心理を自分自身に投影できるようになってきます。その人のあるがままを認め、受け入れるようになってくるのです。症状の背景にある意味を理解することが出来れば、どう対応すればいいかも分かってくるでしょうし、辛い心理状態から抜け出すことができるのです。