介護職員初任者 現状

介護職員初任者の現状はどう?

厚生労働省の統計によると、介護保険制度が創設された平成12年以降、介護職に携わる人々は増加の一途をたどっています。

 

かつて「ホームヘルパー2級」として知られた資格は、平成25年度以降、介護職員初任者へと変わった上、国によって、より上位資格へのキャリアパスとしても位置付けられるようになったことから、スクールに通って資格の取得を希望する人も増えています。

 

ただ、介護業界を取り巻く厳しい状況にはまだ目立った変化がないのが実情です。現状はどのようになっているのでしょうか。

 

離職率の高さ

介護労働安定センターによると、フルタイマーの介護職の平成24年度の離職率は、25.2%で、4人に1人が退職しており、他の職業と比べると、離職率の高さが突出しています。

 

厚生労働省による全産業の平均でも、離職率は14.25%を占めていますから、介護職・イコール・離職ととられても仕方ない部分がありますが、その一方、パートで訪問介護にあたる人の離職率は低いとされています。

 

離職の主な理由は、次のことが挙げられます。

 

・勤務体制…残業が多く夜勤への負担感。
・医療行為への接近…口腔内や鼻腔内の喀痰吸引や胃ろうなど、責任の重さ。
・賃金の問題…昇給が昇進が見込めず、退職金制度なども整っていない。
・スタッフ不足による重い負担…心身症やぎっくり腰などで離職せざるを得なくなった。

 

改善の途上にあります

このような現状に対して、国では、平成23年以降、「介護職員処遇改善交付金」を設け、平成27年度の現在、「介護職員処遇改善加算」として現在に至っています。

 

また、自治体も介護制度への取り組みに本腰を入れはじめ、東京都では、人材派遣会社への委託によって、人材育成や人事・労務管理などのノウハウを無償で提供する事業もスタートしています。

 

介護職員初任者の資格が誕生し、職務の上で目指すべき道が明確になったことも、その一環といえるのではないでしょうか。